ゆっくりとページに文字が刻み込まれていく

と、何か疑問に思ったのか一旦ペンが止まる

どうやら前のページを不思議に思ったようだ

が、其れも一瞬の事、再びペンは進む


王城へー出向くと慌しい空気がー出迎えて下さりました

聞けばー悪夢の国と戦端がー開かれたとの事

とうとうー始まったのーです


多くの方がー待望んでいたでーあろう戦が


会議室にー顔を出されている皆様からはー特に強い思いをー感じます

その思いーを叶える事のーお手伝いを私もーしようと思うのです

ただ、願いー強ければその影もー強くなるーと言う事

それをー忘れないようーに良く律しませんーと

叶える事ーばかりに気を取られ、その炎の出す熱気でー目を曇らせぬー様

願うとー言う事はそれだけー危うい事ーなのです


国で共にー過ごす仲間を訪ねてー力を貸して貰うー人を今募ってー居ります

私はーそのお手伝いをーさせて頂く予定ーです

けれど、まずはーお邪魔する方のーお気持ちを伺ってー見ようと思います

今、どういう思いでー居るか

相手によってはーそれすらーお伺いしないやもーしれません

ただ、雪合戦などのー遊ぶ場所を提示して会議室で遊んでー見ないかお誘いするーだけ

急ぐー気持ちよりはーゆっくりと


まずはー繋がりをー作りーましょう


私とー貴方の

貴方とー世界の


私にはーそのやり方ーしか出来なくて

もし私がーお訪ねしたら長く付き合ってー下さいませね

きっとー雑談ばかりにーなってしまうーでしょうから


どうせーなら互いの縁がー切れるそのー時までお話をーしていましょう





あ、ライアさんのー募集なさってー居る築城部隊にー志願してー来たのです

ナイトメアにー攻め込むには海を越えられないー私にとってー難しいですから

それよりはー城を守ってー周囲の木々に力をー借りて見張りやー色々したかったのーです

ふふっ、ライアさんにはー早速考えてーいた行動を言い当てられてー驚いてーしまいました

見え見えーだったかしらーね


新年のーご挨拶を頂きーました

私もー早くお返しにお伺いーしないとーいけません

ばたばたーしてしまって中々お邪魔ーできないのがー現実ーですけれど

ああ、そうーいえば


六識さんのーお部屋で見たー女性

何方だったのーかしらーね

とても、とてもー何かに執着されてーいらっしゃる様にー見えた方

そしてーそれを自分でもー楽しんでー居られる方

執着先をー憎んでいるー様で愛しく思ってー居られそうな

見守ってー居られる様ーで最後には根こそぎー全てを奪いたいとー思っておられそうな

あの、赤いー赤い女性



彼とー繋がる縁はー渡して差し上げられないーのですけれど、ね

求められたらーどうしようーかしら



丘ではーフォウリーさんからとても嬉しいー頂き物を

大事に大事にー致しますーね

本当はー大分前にー元となるものをー見ていたのーですけれど

完成前にー何か言うのはー駄目だと思って我慢ーしていたのーです

だからー漸く我慢せずにー言いますーね

描いてー下さってー有難う

とてもーとても嬉しくー幸せーなのです、柿は



そうそう、来夢さんとーお手合わせをー致しました

結果は



ハリセンの一撃でー敗北を

まさかーアレほど硬いとはー思わなかったノーですよ

耐えれるとー踏んで受けーましたのに

うぅ、予想外ーだったのーです


今日からー9日に日付がー変わるまでお嬢様言葉をー使わないとーいけません

負けたのーですもの、よろしくってよ



もう一方のー六を為す方はー行方がー知れず

悪夢の国へーの攻め手へ加わってー居れば行方をー知れたーかしら

根にー抱き抱えられたーワインは……


ここで文字は途切れている

今日は此処までのようだ



最後にメモ書きが

六識さんの場所へ根を


………ページの隅ーに私がーいたのです!?

わわ、嬉しい

うぅ、今日ー気付いてーしまうなんてーなんて不覚なのーかしら

六識さん、有難うー御座います

出会ってすぐにー描かれてー居たなんて私、知らなくーて

とてもー嬉しく、なんだかービックリ箱をー開けたような愉しい気持ちにーなってしまったのーです



他にも繋ぎたいー方が居られるーのだけどどうーしようかしら

こっそりー三つ目さんに繋ごうーかしら、ね

もう少しー考えーましょう