慌てた様にページに文字が書き込まれていく



抜け道がー出来ていたのに漸くー気付いたのです

慌ててー私も根をーつないだのーです、よ

うん毎日ー通うのですーからもう少し早めにーすればよかったのーでした

というーわけで、遅くなったのーですけれどこそこそとーLYNOさんとー狗李さんの所まで根をー張りました


ええと、不束なー柿なのですーけれど宜しくお願いー致します

あ、此処でー言うより丘でお会いした時にー直接にー致しましょうーか、ね



仕官国がー悪夢を称する国に

私のー意思は此処ではどんどんー希薄になってーしまうのです

根の繋がりがー無い場所では意識がー途絶えがちに

このままではー今使っているー体はただの柿の木へとー戻る事ーでしょう

それはー自然なー事なのですーけれど、まだこの体でー見て回らなければならない場所はー多く

ですのでー大陸へ戻れるようにー手続きをー行いました

そしてーエルフィネスへは帰らずにーかねてより目標であったー旅を始めます

まずはー獣の長のー座する場所へ

ビーストアークへ


樹はー食べられたりはーしませんーよ、ね?ね?

柿だけならー良いのですーけれど身体がなくなってはー移動も出来なくーなってしまうのです

旅をする為にー体だけはー死守しませんトーね

ああ、でもー何方かの糧とーなるなら其れもー良い事かもー知れません

ふふ、何が有ろうともー受け入れましょうーか

樹の生はー長いのですもの

食べられてもーまたー森の奥から代わりの身体でー出てきましょう

10年先かー20年先にーでも



ここで文字は途切れている