木が書き込むのは彼の歩む歴史
自身が関わった出来事をそっと記していく
手紙をー頂きました
心が騒ぐー手紙を
始め、私の元へー近づいてくる其の足音が聞こえたー時、聴覚をー疑ってーしまいました
だって彼はー彼女の傍から離れるはずがーないのですもの
その彼がー手紙を口に銜えて私の元までーやってきたのです
受け取って、差出人の名前をー見た時になんともいえない感情にー支配されてしまいーました
とても優しいー字、言葉
彼女そのものがー手紙には詰まってー居りましたから
彼はー私が受け取ったのを確認するとさっと踵を返してー帰って行きましたけれど、其の背に何度もーお礼を言ったのです
手紙に書かれていたのはー祝いの言葉
覚えていて下さった事にー驚き、そしてー心から何かが溢れそうにーなりました
人が涙を流す時はーもしかしてこのようなー時なのでしょうか?
読み終えた後にーそっとそれをしまいました
大事な大事な友人からのー祝いの手紙
再び眠りに付いた彼女の事を思いながらーそっと空を見て願うのです
彼女が見る夢がー良い夢でありつづけーますように、と
ここで文字は途切れている
今日は此処までのようだ