手記を記した紙の束
それにまた新たなものが付け加えられる
良く知る方の多く居る国がー先日陥落ー致しました
皆様のーお宅を訪ねようと思ってもー何故か足が前にー進まなくて
意を決してーお訪ねしたお宅では、家主さんはーお留守でした
代わりにー家の前で出会ったのはーその国の兵の方
彼の行き先をー知っているか聞かれ、知らないとー答えました
知っているならー私はきっと此処ではー無く其処へ足をー向けていたーでしょう
あの方はー今、何処へ居られるのーでしょう?
考えすぎーならそれで
お会い出来た時にー笑って話すような笑い話に
私のー心配しすぎかしら
繋がった縁がー突然切れる事なんてー考えた事もなかったのーですもの
エルフィネスもー日に日に戦況が進んでーいます
今はこうしてー手記をつける時間もー取れているのーですけれど、いつまでー出来るか
ふふっ、森の同属のー不安感に影響を受けすぎてー居るのかもですーね
普段はこのような事はー考えもしませんーのに
在るがままをー受け入れましょう
生きる事もー命消える事もー我が身失う事もーそして別れも
自然にあるままに
けれど、手を重ねてー祈る事は忘れずに
友よ、どうか無事に
此処で手記は途切れている
今日は此処までのようだ