たどたどしい字で手記が刻み込まれる



実に注いでいたー滋養が体に回せるようになってきたのでー少しだけお散歩にーでかけました

久しぶりのー夜の世界は静かーで、懐かしいものーでした、よ

でも、一緒にーお出かけするお方がー居られないのは寂しく

共にー夜を歩いたー事を思い出すとー少しだけ、ほんの少しーだけお会いしたくーなるのです

お眠りのー邪魔は出来ませんから、待つしかーないのですけれど


ふふっ、そうそう

久しぶりにー交流場へーお邪魔致しました

セラにー会えるかもと思ってーだったのですけど、今日はー居られなかったみたい

また、栄養をー貯めて沢山動けるー様になって会いにーいきませんと、ね

アズはーお元気なのでしょうーか

私がー動けてないだけーでしょうけど、暫くお会いしていないのでー気になります

セラはー寂しがって居ないーかしら


うん、早くーお会いしにいきませんとーね


あ、交流場ではーはろうぃんと言うものをー姫に教えてー頂きました

豊穣祭なのーですって

仮装もーするそうなのです

魔女やおばけーだそうなのーですけれど、うーん、何でーそのような仮装をーされるのでしょう、ね?

人の文化はー中々に難しく、そしてー楽しそうなのです

私もー参加できたらー良いのーですけれど

あ、でも、仮装のー仕方が解りませんーから無理でしょうーか

仮装しなくてもー参加出来るのかー今度お伺いーしてみませんとです、ね



届いていたーお手紙のお返事をー書きました

蒼く小さなーお友達は生誕日をー過ぎていて、遅くなってしまったー贈り物も一緒にーお届けしたのです

喜んでー頂けると嬉しいーですけど、どうーかしら


ああ、でも、久しぶりにー会えた方々を見て、嬉しくーなりました

会えるとーいうのは幸せなー事です、ね

雨の時期がー続いたので心配ーだった彼女のお元気なーお姿も見れて少しだけー安心なのでした

また、ぼにゃりーできると良いです、ね


後、一人。実を届けたらー御二人の為の実をー実らせましょう

特別のー特別

世界にー二つだけの


其れを持ってーただいまってー言えたら良いですーね

実が実る前にー会えてもただいまーなのですけれど(ふふっ


早くお二人にーお会いしたい、な


味覚探しがー出来るよう、沢山養分もー貯めておきませんと



大事な気持ちをー詩にして、私の心をー歌にして

寂しがる貴方へー届けばいいと

願いー夜に謳うのです



歌を謳おう

愛しい人へ人達へ


手を繋いで離しはしないと

声の届く傍に居ると

見詰め合える隣に居ると

白き毛並みにそっと触れ

金の瞳を優しく見つめて

何度でも

何度でも

言葉を紡ごう


生まれた思いを捧げるのは

貴方達だけだと


私の心を占めるのは

金瞳の蛇と白き獣人


広き世界でただ其の二つの心だけ

愛しい気持ちを歌に乗せ

柿の木霊は飛ばすのです


ここで文字は途切れている