ゆっくりと文字が綴られていく



昨夜はー綺麗な月を見れました

そういえばー空を見るのは久しぶりだった気がー致します

見上げなければー気付かない事も有るのですーね

柔らかいー光に心が軽くーなった気が致しました

こういう日はー夜の散歩が楽しいのーです


そういえばー今月に入って姿を見る方がー少なくなってきました

お一方にはーお手紙を差し上げたのですけれどきちんとー届いているでしょうか

続く暑さでー体調を崩してなければー良いのですけれど



ああ、何だか月を見ているとー謳いたくなってー参りました

ふふ、誰もー聞いておりません、ね

うん、サボテンもーさくらんぼもー内緒にーして下さいませ、よ?

謳う姿をー見られるのはー少し恥かしいのーですもの



………



白磁 夜に際立ち
光 冷たく柔らかく


水面の牢に捕われど
その身変わらず空に在り

淡い光 人を癒し
目映い光に人狂う


名を呼ぶ声
多々有れど応え無く
輝きを受け
身を染める


名を知らぬ空石
名も知らぬ空石


己を偽名で彩る世界に
今宵も変わらぬ白注ぐ



………ふぅ

ぇーと、何方もー居りませんよ、ね?

うん、大丈夫ーみたいなのでした


!?

今、何か影がー消えて言ったような・・・うーん、もしかして何方かーいらっしゃったのでしょうか、ね

お声、掛けて下さればー良かったのに



と言う事がー昨夜有ったのです



ここで文字は途切れている