何時もの様に紙面に文字が刻まれていく

手に返る固めの感触、どうやら枚数が残り少ないようだ



昨日のー御話なのですけれど、ふふ、とてもー嬉しい事がありました

あずまさんが私の名を元にー詩を謳って下さったのーです

私もーあずまさんの名で詩を謳って、お互いにー詩遊びをしたのでした

普段はー人様の名前詩ばかりをー書いているので、自分の名を謳って頂ける事自体が初めてで、とても、とても嬉しく思いました

ふふー、此方にも書き記しておこうとー思います

初めて頂いたーお詩なのですよ

 

か:彼の者は

い:愛しき大地を

ろ:朗詠す


5・7・5にもなっているのーですって

私にはー勿体無いような表現でー少しだけ実が熟してしまいそうにーなります


そういえば、交流場でー麗凰さん達と御話をーしている時に肌の御話になりました

人の形を模している時はー服は着用しないと困ってしまうそうーなのです

私のはー肌で無く樹皮なのーですけれど、駄目なのーですね

まだまだ人の文化にー馴染んでない事が解ってーしまいました

ぅー、勉強不足なのです。頑張りませんとーね、うん


あ、少し前のー御話、思い出したのでー書き留めておかないと

ぇと、また災いの塔へーお出かけした時の帰り道にお爺さんに出会いました


「おぬし、11じゃのう」


また数字をー言われてしまいました

前回は7と言われーたのです

お爺さん、数字が変わってーらっしゃいます、よ?

うーん、お爺さんは何を基準にー数字を仰っているのでしょうーね

不思議なー御方なのです


そうそう、塔でー思い出しました

今日は23階層をー散歩したのです

相変わらず窓はー見つからずで、じめじめした感じの場所を歩くだけーで終ってしまいました

20階層目ではー無理でしたけど、いつか高い場所からー世界を見る事が出来るのでしょうーか、ね

とりあえず、窓を探してー目指すは30階層目なのです


あ、もうそろそろー50枚に届きそうなのです

今度、紙を買いに行きませんとー手記を書けなくなってしまいますーね

ふふ、少しは文字もー上達したのでしょうか?

昔の文字、見る勇気がー中々出ませんけれど、今度見てみまーせんと、うん

あ、羽ペンもー新しく買わないと……あら、インクも切れかけ

ん、明日は沢山お買い物をーしませんとね




ここで文字は途切れている

最後の辺りはインクが切れかけているのか、文字も薄くなっている

どうやら今日は此処までのようだ